Nコン札幌地区大会中学校Aの部私感 其の壱

演奏順にメモを起こしてみたい。特に記述がない学校は奨励賞。

1番、札幌市立屯田中央中学校(混声)

 演奏前に、男声人数が少ないなーと感じていた。Sopranoのボリュームはあるが、Altoと男声のボリュームが物足りなく、全体としてハーモニーのバランスが悪い。子音が足りなかったので、言葉に対しての意識付けを目指して欲しい。

2番、札幌市立八軒中学校(女声)

 子音の発音はまずまずだったが、高音に対する苦手意識を感じ取れた。音程が不安定でハモっていない。地声が目立ち、音色が小学生(児童合唱)っぽい。自由曲の「あいたくて」(木下牧子作曲)に関して、18・19小節目の「おつかいの」の「つ」が、音程の指示があるにもかかわらず、無声音で唱っていたのは残念。また、Unisonの揃っていない部分が目立ったので、Unisonの唱い込みに期待したい。

3番、立命館慶祥中学校(混声)

 男声はまずまず良い声していたが、Altoが存在感を感じないほど弱かった(特に自由曲の夏)。全体として縦のラインが揃っていなく、ボリューム不足なのかピアノ伴奏とのバランスが悪い。デクレッシェンドが下手に感じたので、デクレッシェンドの練習向上に努めて欲しい。

4番、札幌市立手稲東中学校(課題曲混声、自由曲女声) 金賞[北海道ブロックコンクール出場]

 前3校の出来を感じていたので、安心して聴くことができた。金賞受賞で間違いないだろうと聴いた瞬間は思ったが、後の学校を聴いていくと金賞が厳しいかもしれないと不安になった。子音はよく聴き取れた。演奏で特に気になったのは、課題曲のメロディーがSopranoから男声へ移動した直後、男声がmp・Sopranoがpと楽譜に指示されているにもかかわらず、Sopranoのボリュームが強すぎて、男声の旋律を引き立たせていない。聴き合うのをより強く意識して、響きを維持して欲しい。また、breathが浅く感じられる。少しでも長い休符を活用して深いbreathを意識して欲しい。休符は休みではあるが、次を唱うための準備と意識付けて欲しい。自由曲は無伴奏なので深いbreathは厳しいだろうが、意識できるに越したことはない。

5番、江別市中央中学校(女声)

 視覚的に曲にノッて唱っているのはとても魅力的だった。子音も立てていて、ボリュームはあるが、音色が小学生(児童合唱)っぽく、平べったく感じたのは残念。自由曲の「はじまり」(木下牧子作曲)では、音程がやや不安定に感じ、ハーモニーバランスもイマイチだった。

6番、札幌市立篠路西中学校(女声)

 ボリュームはまあまあだったが、やや地声が気になった。高音の響きはイマイチで、「イ」の母音が平べったく、ハモっていなかったので、もっと聴き合って欲しい。自由曲「聞こえる」(新実徳英作曲)でのUnisonはとても綺麗だったが、以後の主旋律を引き立てて唱っていない。最後のSopranoのHighGの響きは地声だったのは残念。

7番、江別市立大麻中学校(混声)

 14人という少ない人数で男子1人で混声に挑んだのにはビックリした。男声パートは女子も唱っていると判った。人数ゆえ、ボリュームと響きに物足りなさを感じたのは仕方ないのだろうか?Sopranoの高音域が逃げ気味に唱っていた。

8番、札幌市立琴似中学校(混声) 銀賞

 昨年はNコン札幌地区銀賞、全日本北海道金賞という結果だった学校。今年も入賞間違いなしと注目の学校。昨年は聴けなかったので聴けて嬉しかった。課題曲での子音はよく聴き取れたが、演奏自体がやや雑に感じた。自由曲はよく唱い込まれている印象だったが、Tenorの高音が辛そうに感じた。

ここでコンクールは1回目の休憩時間に入った。